パリを拠点とする暗号通貨会社、Blockchain Groupは6, 800万ドル相当のビットコインを購入し、BTCをバランスシートに取り入れる欧州の機関の増加に加わった。 ヨーロッパ初のビットコイン・トレジャリー企業と称するBlockchain Groupは、624ビットコイン（BTC）を6020万ユーロ（6870万ドル）で取得した。 この最新の購入により、同社のビットコイン保有量は合計1, 471 BTCとなり、その価値は1億5400万ドルを超えている。また、2023年の私見では、今年のBTCの運用収益率は1, 097. 6%に達していると、Blockchain Groupは6月3日のX（旧Twitter）の発表で述べている。 米国が2024年1月にスポットビットコイン上場投資信託（ETF）を承認して以来、ビットコインへの機関投資家の関心は高まっている。これにより、伝統的な投資家向けに完全に規制されたBTC投資オプションが初めて導入された。 企業の需要も特に3月7日に再び急増した。これは、米国大統領ドナルド・トランプが犯罪事件で押収された暗号資産を用いたビットコインのリザーブの創設を提案する大統領令を発表したことによる。 関連：欧州の議員たち、デジタルユーロ開発中の米国のビットコインリザーブ計画には沈黙 ビットコインの経済モデルは早期採用者に有利だとされる一方、欧州の企業の中でビットコインをトレジャリーに保有する意欲を示す企業はごくわずかだ。これには、フランスの銀行大手BNPパリバ、スイスの21Shares AG、Vaneck Europe、マルタ拠点のJacobi Asset Management、オーストリアのフィンテック企業Bitpandaなどが含まれる。 さらに、チェコ国立銀行も外貨準備の多様化手段としてビットコインを公に検討している。 関連：スウェーデンの議員、財務大臣にビットコインリザーブを提案 市場では、ビットコインは5月22日に史上最高値の11万2, 000ドルを付けた後、「10万3, 000ドルから10万8, 000ドルの間で価格を安定させる見込み」と、Bitget Researchのチーフアナリスト、ライアン・リーは述べている。 「ただし、オンチェーンデータはホエール（大口投資家）による継続的な蓄積を示しており、強気の傾向を示唆している。これにより、さらなる価格調整は買いの好機となる可能性もある」とリーはコインテレグラフに語った。 企業のトレジャリーによるビットコインの採用は世界的に拡大している。 マイケル・セイラー率いるStrategyのようなビットコイン・トレジャリー企業が、世界のビットコイン採用推進を牽引してきた。 Strategyは、世界最大の企業ビットコイン保有企業であり、605億ドル超のBTCを保有している。同社は現在、米BlackRockのiSharesビットコイン・トラストETF（推定総額689億ドル超）を超えるために約83億ドルの差があると、Arkham Intelligenceは報告している。 5月26日から30日の間に、StrategyはBTCの平均購入価格を106, 495ドルとし、7500万ドル相当のビットコインを購入した。 6月2日、Strategyは今後のビットコイン取得を支援するため、新たな永続優先株の新規公開（IPO）を通じて2億5千万ドルの資金調達を計画していると発表した。 一方、Cointelegraphによると、「アジアのマイクロストラテジー」として知られるMetaplanetは、6月2日に1億1800万ドルのビットコイン投資を行い、世界で8番目に大きなビットコイン保有者となった。