スクウェア・エニックスのWeb3ゲーム『シンビオジェネシス』は、当初2025年7月にサービス終了予定だったが、ソニーはこのゲームをソニーのSoneiumブロックチェーンへと拡大すると発表した。 この動きは、大手パブリッシャーによるSoneiumブロックチェーン上で初めてのWeb3ゲームの登場を意味している。ソニーは、ゲームスタジオやエンターテインメント企業が次世代のクリエイターとの協力、配信、エンゲージメントのために、ますますSoneiumを選択していると述べている。IPを軸としたタイトルがエコシステムに参加するにつれ、これらはただオンチェーンに展開されるだけでなく、クロスゲームのコラボレーション、相互運用性、クリエイティブ所有権が基本的な柱となるプラットフォームを選択しているという。 しかし、『シンビオジェネシス』に新たなコンテンツがどれだけ追加されるかは不透明であり、その既存のコンテンツはまだ広く普及していないためだ。ソニーはまた、『シンビオジェネシス』とエコシステム内の他のゲームを結びつけ、プレイヤーに報酬やステータスを提供している。『シンビオジェネシス』の旅を終えたプレイヤーは、Soneium上で提供される『エバームーン』や『スリープアゴッチ』に参加できる。 この取り組みは、スクウェア・エニックスが開発したブロックチェーンベースのナラティブゲーム『シンビオジェネシス』の壮大な世界から始まる。 ソニーは、『シンビオジェネシス』を同社のフラッグシップWeb3エンターテインメントプロジェクトと位置付けており、インタラクティブなストーリーテリング、NFT所有権、ゲーム進行を一体化した没入型体験を提供している。プレイヤーはユニークなキャラクターNFTを収集し、新エピソードを解放し、ゲームのストーリーに影響を与えることができる。現時点で、これらのNFTを収集しているのは数百人のファンに過ぎない。 この3つの異なるゲーム世界をつなぐ取り組みは、プレイヤーに共通のクエスト、収集報酬、そしてブロックチェーンゲームを利用した画期的なエンゲージメントを提供する。 現在、『シンビオジェネシス』内の期間限定クエストをクリアしたプレイヤーには、Soneium上で記念のNFTコレクションが付与され、これにより『エバームーン』や『スリープアゴッチ』での追加のゲーム内特典が解放される。 『シンビオジェネシス』は、1万体のキャラクターNFT、6章、合計約110万語を超えるインタラクティブなストーリーテリングを特徴とし、広大な物語が展開されている。各NFTは新しいストーリーコンテンツや、プレイヤーの選択によって影響を受けるゲームの世界を解放する。今季クエストの第1〜4章は、クロスオーバーの入り口となる。 エバームーン 『エバームーン』は、Soneium上に構築された高速な5対5のMOBAで、インターオペラブルなNFTやDeFiリワードを備えている。『エバームーン×シンビオジェネシス』コレクションには、プロフィールカスタマイズやゲーム内報酬などの特典を持つ限定デジタルステッカーも含まれている。 スリープアゴッチ 『スリープアゴッチLITE』は、Soneiumと連携したLINE上の人気ミニアプリで、最初の月だけで100万人以上のユーザーを獲得し、Telegramのチャートでもトップになった。シンプルなゲームプレイを通じて日々のエンゲージメントを促し、この取り組みの一環として、『シンビオジェネシス』クエストに参加したプレイヤーは、エピックレアリティの一角獣の竜を解放できる。 Soneiumにとっての重要性 Soneiumでは、誰もがクリエイターになれる機会がある。この取り組みは、プラットフォームのアイデンティティの中心にある協力的な精神を具体化したものだ。『シンビオジェネシス』はIPとストーリーテリングを提供し、『エバームーン』は競争要素を持つゲームプレイの深みをもたらし、『スリープアゴッチ』は習慣づくりとモバイル対応のシンプルさを提供し、Soneiumはこれらの体験を相互運用可能かつオンチェーン上で意味深いものにするインフラを提供している。 スクウェア・エニックスは、トップクラスのゲームパブリッシャーがSoneiumを選び、キャラクターや報酬、物語がゲームやコミュニティ、アプリケーション間をシームレスに横断する新たなエンターテインメント層を開発している例だと示している。